使い込むごとに色が深くなり、艶が増す木軸の筆記具が好きです。
ボールペンやシャーペンはいくつか持っていたのですが、万年筆はインクで軸を汚しそう…という理由で
手を出していませんでした。
しかし、ショーケースに並んでいる時の妙に渋い佇まいが良くて、
1本目の木軸万年筆にPILOTのカスタム カエデを選びました。
カスタム カエデのスペック
引用:パイロット公式サイト
製品名 カスタム カエデ 品番 FK-2000K 価格 22,000円(税抜価格 20,000円) 種類 万年筆 サイズ 最大径φ 14.5mm 全長 143mm ぺン先 14K 10号 ぺン種 F・M 軸・キャップ イタヤカエデ(樹脂含浸加工) 付属コンバーター
(インキ吸入器)CON-70N付 ※カートリッジインキもご使用できます。
樹脂含浸加工という製法は、木材は異なりますが同じパイロット製品のS20で初めて知りました。
S20が薄くスライスしたカバ材に樹脂を染み込ませてプレス成型した「コムプライト」と呼ばれる素材を使用しているのに対して、カスタム カエデは削り出したイタヤカエデの木材に含浸処理を施して磨き上げているという違いがあるようです。
耐久性の上がる製法と21gという軽さのお陰で、見た目の重厚感とは裏腹に、手軽に普段使いできそうなところがお気に入りのポイントです。
ペン先の太さについては、私は手帳に使うことを考えてFを購入しました。
カスタム カエデのレビュー
キャップを閉めた時に木目が合っているというレビューをいくつか見たのですが、
私が購入した物は30度ほどずれていたので個体差がありそうです。
キャップを開けてニブを見た時、見たことない形をしているような…と謎の違和感がありました。
調べてみたところ、カスタム カエデにはペン先をお辞儀するようにカーブさせることで弾力を出す
パイロットの旧式のニブが使われているようです。
書き味が柔らかいという感想が多いのにも納得です。
木軸ということで、インクを入れるときに軸を汚さないか心配していましたが、首軸部分はプラスチック(多分)なので、キャップの開閉時に気を付ければ問題なさそうです。
インクが付着してしまうと染みになるそうなので、過去に木軸ペンを購入した際にサービスで付けていただいた蜜蝋ワックスを塗って艶出し兼汚れ対策をしました。
木軸ペンに蜜蝋ワックスを塗るとしっとりと吸い付くような不思議な感触になるので面白いです。
いろんなノートに書いてみる
カスタム カエデは購入時にコンバーター(CON-70N)と黒のカートリッジインキが付属していました。
まずは付属のカートリッジを使い切ってからインク沼を楽しもうと思います
モレスキン
うさぎを描きました。
プロダクトとしてとにかく使いやすく、何年使っても壊れないのでバレットジャーナルや仕事の情報を保管するノートとして重宝しています。
裏抜けしますが結構描きやすいです。
私はモレスキンはユニボール シグノで書くのが好きです。
ロルバーン
競馬用のノートなので推しウマ娘を描きました。
厚みがあるのでガンガン塗っても裏抜け・透けが目立ちません。
ちょっと引っかかり、ちょっと滲むのでヌルヌルした書き味を求める方には向いていないかも…?
メモ帳としてタフに使うのに良さそうです。
ほぼ日手帳weeks(トモエリバー)
部屋のガジュマルを描きました。
薄い紙を何度もぐちゃぐちゃにしてきては挫折していたほぼ日手帳ですが、トモエリバーと仲良くなりたくて懲りずにweeksを購入。
2024年度から三善製紙さんのトモエリバーに切り替わるようなので来年も楽しみです
薄いので透けますが裏抜けはありませんでした。
書き心地がよかったのでカスタム カエデはweeksメインで使おうと思います。
乾きにくいのでしばらく置いてから閉じないと隣のページにうつります。
MDノート
なんとなく女の子を描きました。
MDノートはどんな文房具でも書きやすいし裏抜けもしない印象です。
紙質も丈夫なので、コラージュやお絵描き帳にしてもいいかなと思いました。
ロルバーンほどでもないけど少しカリカリした書き味かな…?
感想
金額もあるのかもしれませんが、今まで買った万年筆の中で一番書きやすいと思いました。
ペン自体も軽いしタッチも軽く柔らかくて、書くのが楽しい万年筆でした。
個人的に、お絵描きに使うときはくらふと鈴来のシャーペンで下描きして、カスタム カエデでペン入れするのが2本の使用感が似ていてすごくいい感じです。
今後は定期的に蜜蝋で手入れしながら、軸の経年変化も楽しみたいです。